香港への駐在が決まったらまずすることは家探しですよね。これから香港へ引っ越しをされる方向けに、物件探し~引っ越しまでの手引きを作成しました。
では、さっそくいきましょう!
Contents
日本人に人気なエリアは限られている
単身か、家族帯同かによっても変わりますが日本人に人気なエリアは限られています。
駐妻同士の上下関係がありそうだから日本人がいないエリアに住みたい!という奥様方もいるかと思いますが、日本人に人気なエリアはそれなりに人気な理由があります。まずは人気なエリアと人気な理由を解説しますね!
香港島側
太古(Tai koo)/西湾河(Sai Wan Ho)エリア
香港島の日本人村といえば太古駅およびその隣の西湾河駅エリアです。主に幼稚園から小学生以上のお子さんがいるファミリーでパパの職場の関係から香港島側に住みたいという場合はこのエリアをお勧めします。太古駅にAEONが直結しているのですが太古よりも一駅先の西湾河の方が新しい物件が多いです。
- 香港島側唯一の大きなAEONが太古駅にある
- 日本人学校のスクールバスが止まる
- 日系幼稚園も近い
- 日本人が多いことから日本人向けのクリニックや習い事も多い
湾仔(Wanchai)・銅鑼湾(Causewaybay)エリア
ここも意外と日本人がいます。銅鑼湾にはユニクロや無印良品からIKEAもあるので生活に必要なものがすぐ揃います。
- 日本でいう渋谷のような中心街なのでとにかくすべての便が良い
- 銅鑼湾には大きなそごうがあり日本のものがすぐ手に入る(地下スーパーでは日系パン屋やケーキ屋もある)
- 銅鑼湾のタイムズスクエアにはCity superというスーパーがあり、納豆を含め日系の食材が買える
- City superには日系お惣菜のRf1などもあり夕方になると少し安くなっていることがある
- AEONはないが銅鑼湾にMONOMONOという生鮮食品以外のものを売っているスーパーと100均がある
- 銅鑼湾にはHappy Valleyという高級住宅街がある(少し駅から離れている)
- 便の良さを取るのであれば湾仔駅か、銅鑼湾でも天后駅に近い物件が良い(駅は湾仔-銅鑼湾-天后の並び)
北角エリア
下町のイメージが強い街ですが、最近はショッピングモールもでき住みやすくなってきています。
- 2019年に新しく出来たショッピングモール・ハーバーノースがある
- ハーバーノースに入っているYATAスーパーは日本食材が豊富
- 太古や西湾河よりも中心地にある
- 香港中心地につながるMTR港島線と九龍側へ繋がるMTR将軍澳線が通っており便利
- 北門フェリー乗り場もある
九龍側
紅磡(Hung Hom)/黄埔(Whampoa)エリア
九龍の日本人村といえば紅磡駅および黄埔駅です。英語が苦手な奥様でも日本と同じような生活ができます。
- 香港島側唯一の大きなAEONが太古駅にある
- 日本人学校のスクールバスが止まる
- 日経幼稚園も近い
- 日本人が多いことから日本人向けのクリニックや習い事も多い
- 九龍側の繁華街である
将軍澳(Tseung Kwan O)エリア
日本人村と呼べるほど日本人は多くないですがじわじわと人気が高まってきています。
- 太古や黄埔のAEONと比べると小さいが、将軍澳にもAEONがある
- 比較的新しいマンションが多く香港島に比べて安価で広々としている
- 平たんで広々としているのでベビーカーを押しやすい(香港にしては珍しい)
- 一駅隣の調景嶺に日本人学校のスクールバスが止まる
- 将軍澳と調景嶺は歩いて10分ほど
日本人に人気な物件
三宝不動産のページが非常にわかりやすくまとめられています。この中から特に私の周りでも住んでいる物件をいくつかピックアップします。
また、マンションマップもあるので参考にしてください。
香港島側
太古(Tai koo)
西湾河(Sai Wan Ho)
湾仔(Wanchai)
銅鑼湾(Causewaybay)
北角(North Point)
九龍側
紅磡(Hung Hom)/黄埔(Whampoa)
将軍澳(Tseung Kwan O)
- The Wings(スクロール下の方にあります。)
SUUMOのようなWebやアプリで物件を探す
不動産業者に連絡を取る前に自分で今ある空き物件をネットで見たいですよね。香港地元民がよく使っているものを紹介します。お気に入りの物件があればメモを取っておき不動産の担当者さんに伝えて内見候補に入れてもいいと思います。この二つで物件数としては十分です。また、どちらもアンドロイド・iPhone対応のアプリがあるのでダウンロードしてみてください。
- Spacious
https://www.spacious.hk/en/hong-kong - Squarefoot
https://www.squarefoot.com.hk/en/rent/
不動産仲介業者紹介
駐在員など会社の都合で香港へ引っ越す場合は、会社から指定された不動産仲介業者を使うことが多いようです。もしご自身で見つける場合は下記が有名な日系仲介業者ですので参考にしてください。
- 三宝不動産
http://san-pou.co.jp/hk/ - スターツ
https://kaigai.starts.co.jp/hongkong - エイブル
https://www.able-nw.com/hongkong/
※香港は不動産屋手数料(家賃の0.5か月分)、大家への家賃前払い(家賃2か月分)、初月家賃(1か月分)は最低初期費用でかかるのが一般的です。
家選びのポイントは?
日本人は下記ポイントで探している方が多いので参考にしてください
- リビングが広い
- 家具家電付き
- 駅近く
- バルコニー付き
- 風呂桶がある
- スクールバスの停留位置がマンションから近い
費用は?値段交渉はできるの?
交渉はできます。高額な香港の住宅事情、大家さんもなるべく早く住人を見つけたいはずです。不動産の担当者さんとよく相談の上、大家さんへの交渉をしてみてください。
例えば、私は下記のような交渉をしました。この中で採用されるものがあるかは大家さん次第です。
- 今ある家電では足りないので家賃を上げずに除湿器と電子レンジを買ってほしい
- 今すぐに決めるのであと2000HKD/月を値引いてほしい
- 1週間のフリーレントを付けてほしい
実際に内見してみる
香港ではまだ前の住人が住んでいるにもかかわらずお家を内見させてくれる場合があります。その際は水圧は弱くないか、使いにくいものはないか等を前の住人さんに直接聞いてもいいですね。
また、内見に行った際はここも注意して見てください
- キッチンはIHかガスか(消防法の関係でガスの場合キッチンはドアで閉じれるようになっている)
- 冷蔵庫の大きさは十分か
- 洗濯機の位置(通常キッチンの中にあります)
- 電子レンジはついているか(なぜかオーブンだけついている物件がある)
- アマさんの用部屋はあるか(お手伝いさんを雇う場合は専用個室が必要です)
- お湯を出すガスのスイッチはどれか(わからないと入居当日の夜に困ります)
- 共有設備(ジムやキッズプレイルーム)を見せてもらえるか
※香港の物件は家の広さを平米ではなくsqftで表記します。sqft×0.093が平米ですので注意してください。
内見が終わったら
- 香港の住宅事情は日本よりも入れ替わりが速いので注意しましょう
- 大家によっては、小切手を渡すのでこの家具は〇〇ドルの範囲内で自分で選んで買ってくださいという人もいます。その際はレシートを必ずとっておき退去まで大事に保管してください
- 香港IKEAの大物家具はすべて倉庫から配送になるため日本よりも配送日の予約が取りづらい(余裕をもって家具を選び配送日を決めてください)
- 家具やちょっとした家電を自分で買う場合は日本人間の香港売ります買いますや、香港地元民も利用するCarousell(香港版メルカリ)がおすすめです
引っ越し業者紹介
日系ではヤマトと日通があります。日本から香港への引っ越し、香港内での引っ越し両方扱っています。日本人が対応してくれますが、パッケージの内容や料金構成が違うので二社ともに見積もりを取り価格交渉をしてください。
- ヤマト
http://www.yamatohk.com.hk/jp/service_moving.aspx - 日通
https://www.nipponexpress.com/moving/hk/ja/
2019年2月に私は香港内での引っ越しを行い、夫婦二人分の荷物の引っ越しをヤマトのスタンダードサービスコース(ヤマトにてすべて梱包、開梱は配達後家具などの大物のみ、段ボールに入る小さいものは自身で開梱)4,560HKDでした。
引っ越しの際の注意点
香港は狭いので、マンションによってはトラックを止める場所が限られています。たまたま他の引っ越しとぶつかると大変なので引っ越し日が決まったら不動産を通じて新しいマンションへ引っ越し日と時間を伝えてもらうようにしましょう。また、電気・水道・ガスの申し込みについても不動産担当者にサポートをしてもらえるよう相談をしてください。
また、マンションによっては引っ越の搬入でエレベーターを傷つけられた時のために事前にデポジットを小切手で払えという所もあります。何もなければお金は返してもらえますが引っ越し先のマンションのルールに注意しましょう。
最後に
香港は海外の中でも日本人にとって、住みやすい場所です。何といっても日本食材が容易に2019年から2020年はデモやコロナなどもありましたが実は意外と自然も多く、のびのびとできる場所も多くあります。海外での生活というだけで不安があるでしょうがたくさんの日本人の方々がネット上にブログを書いているので情報も集めやすいので香港生活楽しんでください!
