こんにちは、アティカです!
私は2018年に駐在員として赴任しました。その際に旦那を日本から連れてきています。そして、その後2019年に子供を出産しています。
このたったの3つの要素を話すだけで大抵の人からは「え、それってどうやったの!?」と驚かれます。
おそらく、どうやったの!?を因数分解していくと、、、
- 旦那さんは最初から海外についていくこと良いって言ったの?
- 旦那さんの仕事はどうしたの?
- 子供を現地で出産するときは会社がOKて言ったの?
- 子供を出産するとき駐在員なのに産休・育休取ったの?
- その間の給料はどうしたの?
- 会社や上司からは何て言われたの?
- 日本に帰れって言われなかったの?
- 今はどうやって生活しているの?
こんな感じのことが皆聞きたいのではないでしょうか。
かなり同じような質問を受けるので、きっと気になっている人がたくさんいると思い私の経験をまとめることにしました。
女性の社会進出が進めば進むほど、私のような女性が出てくるのは当然だと思います。
このような人にぜひ読んでもらいたい記事です。
- 現在海外駐在中で子供の出産で悩んでいる女性
- これから海外で働く予定の女性
- 私と同じような状況の社員を抱える会社の人事担当者
少しでも私の経験をシェアすることで役に立てればと思います。
Contents
結論:私は2019年に現地で出産しました
私は日本に帰国せずに駐在員として赴任中に現地で出産をしました。それどうなの?という意見はたくさん周りから言われましたが、最終的に会社からOKをもらいまわりのサポートを受けながらの出産となりました。
結婚→赴任→出産→職場復帰までを時系列に沿って詳細に説明していきます。
女性海外駐在員の結婚

まず、私は2017年に27歳で結婚しました。結婚をする予定だということは当時すでに上司に報告済みでした。そして結婚式の2か月前に当時の上司に部屋に呼ばれ、海外駐在の話をもらいました。
この話を受け、その日の夜に旦那に内容を伝えました。
女性が海外駐在に夫はどう反応する?

一応、表面的にはソフトな感じでこういいました。
旦那は一瞬驚いて黙ったものの、いろいろと詳細を話し合いました。
- 駐在員になるとお給料はどれくらい上がるのか(←みんなここだよね結局笑)
- 家賃はどうなるのか(香港は飛びぬけて家賃高いので)
- もし旦那が主夫になっても暮らしていける環境か(←うんうんと優しくうなずくものの、私の心の中ではその選択肢はなかった笑)
- 今の会社を旦那が辞めて今後やりたいことはあるのか
- 香港の転職事情はどうなのか
- 日本に帰ってきた時にどうするか
これらをクリアにしたところで、旦那はこういいました。
結局、旦那はこれらがクリアになったので香港について来ることを決めました。
- その当時、心の中で現状の職場に
ちょっとわりと不満があった - 日本よりも海外の方が中途採用の方が転職に有利で職を探せるを思えた(少なくとも香港は新卒よりスキルのある人を積極的に採る)
- このチャンスが自分のキャリア形成につながると思えた
女性の海外駐在で夫はどう転職する?

うちの旦那はまず海外での就職をサポートする国内の会社に登録をしていました。
しかし、最終的にはなんと自分が現在勤めている会社の上司に家庭の事情で香港に行くので退職したい旨を伝えた際に、上司がうまく取り計らってくれたためそのまま自分の会社の香港支店に移動をすることができました。
実際に転職した夫が香港へきて2年たってどういう心境の変化があったか、来てよかったのか等のインタビュー記事は別で書いていきますね!
女性海外駐在員が妊娠・出産するとどうなるの?

私は2019年に30歳で第一子を現地で出産しました。これについて、一つずつ説明していきます。
妊娠の報告は心拍確認が取れてすぐに直属の上司にした
通常、女性は妊娠した際につわりがあまりひどくなければ妊娠5ヶ月目くらいまでに報告している人が多いようです。しかし、もし流産になって手術などを受けることになった場合、海外という環境もあり現地にいる日本人社員で私の穴をいきなりカバーするのは大変だと思いました。そこで、妊娠8週目あたりの検診で心拍確認が取れた日に午前休を取って病院から戻ってきた直後に伝えました。
上司の反応は?
一言目に言われた言葉は、おめでとうでした。それとともに、まずやらないといけないことはこの2つの整理でした。
- 駐在員という立場で現地出産した前例が社内にあるのか
- ない場合は社員の処遇をどうするか
結論から言うと、社内に前例はありませんでした。そして人事部では判断ができないので所属する部署の部長判断となりました。
日本に帰れって言われなかったの?
様々な議論が上で行われ、最終的にはこのまま社員を現地に残すということになりました。
その後、今後の業務の調整は何月頃から必要かなどを上司と話し合いました。また、途中で流産などになった場合は手術が必要でその場合数日間出勤できない可能性もある旨を伝えました。
産休・育休は取ったの?
まず、出産って社会社員が取れる休暇は一般的に下記の3種類があります。
- 産前休暇
- 産後休暇
- 育児休暇
この中で、労働基準法に定められているのは産後休を8週間取ることだと人事部から教えてもらいました。つまり、産前休暇と育児休暇は義務ではないようです。
駐在中ということもあり、私は産後休暇だけ取りました。つまり、出産の直前まで普通にオフィスで働いていました。これは各々体調との相談なので絶対に産後休暇しかとりません!とは妊娠した時点では言えないと思います。臨機応変にまわりの人に支えてもらう必要があります。あくまでも、私の場合はこうでした程度に思ってもらえればと思います…!
産後休暇中のお給料はどうなったの?
産後休暇は通常通り満額のお給料が支払われないといけないとのことで、いつも通りのお給料をもらいました。働いていないのに2か月分のお給料をもらうことはとても気が引けましたが、これは本当に上司やチームのサポートがあってお休みができたと思っています。
嫌な言葉は言われなかったの?
気になりますよね。笑
これは、やはり結構言われました。結構というのは、もう手で数えられないくらいです。本人はそんなつもりがなかったり忘れているかもしれませんが、私は誰から何を言われたかすべて覚えています。笑
例えばわりと他のチームの管理職たちから言われた言葉はこんな感じです。
- 駐在員が休むの?それいいの?(→いやいやだめでしょ?と言いたい雰囲気笑)
- 駐在中に出産てそれ誰がOK出したの?
- かなり裏でいろんな議論があったんだからね?
また、それをOKだと判断した人への批判を私にしてきたりする人もいました。
もちろん、私ももし男性として生まれていたらそういった考え方になるだろうと思いますし、「そもそも結婚したての女性を海外に送り出したのは自分たちだろ!」とか思っているわけではありません。笑
今はどうやって生活しているの?

8週間の休みが終わってからは時短などを使わずにフルタイムで働いており、現在はお手伝いさんを雇って家庭を回しています。
女性駐在員は子育てとの両立はできるの?
これは、私も実際に生活してみるまで分からなかったのですが、結論から言うと思ったよりかなり両立できています。
これには2つの要素があります。
- 子育てに職場や同僚の理解がある
- 自分に合うお手伝いさんが見つかった
まず一つ目に、職場の理解があることは本当にありがたい限りです。仕事を分断させて終業後はなるべく早く帰宅し、その後子供が寝てからどうしても終わらなかった資料作りなどをします。もちろんミーティングなどで早く帰れない日もあります。
2つ目に、自分に合うお手伝いさんが見つかったことです。とはいっても、最初から気が合うとかそういうことではなくてきちんとトレーニングができるお手伝いさんを見つけたという意味です。お手伝いさんの中には自分のやり方がありそれを曲げたくない人も多くいます。なるべく新しいことを吸収でき、且つ私の求めるバックグラウンドのお手伝いさんを雇うことができたことが非常に大きいです。
お手伝いさんとの生活ついてはこの記事でも詳しく書いているので参考にしてください。

最後に
私は海外で出産ができそして一定期間であっても海外で子育てができることが本当に良かったと思っています。理由は、自分には今まで見えなかったものが見えるようになったから。(スピリチュアルな意味ではないです)
- 旦那が現地に来てくれたからこそ海外生活も楽しめており、家族が一緒に住む重要性が改めて分かった
- ワーママでもお手伝いさんを雇うことで、子供が幼稚園などに通いだしてもお帰りと言ってあげられる人が家にいる
- 自分が人を雇うという立場に初めてなり業務の効率化やマニュアル化など管理職目線で物事を考えられるようになった
- 海外生活で様々なカルチャーショックに出会った
ちなみに小話ですが、出産の際にあまりにも痛すぎてベッドの手すりをつかんだら「壊れるからやめて」と冷たく腕をつかまれ気を付けのポーズに押さえつけられそのまま出産をしたのは最大のカルチャーショックでした。笑
日本だと助産師さんが神の手のマッサージと化してくれるという噂は本当ですか?
もし、同じようなことで悩んでいる方がいたら少しでも私の経験が役に立てばうれしいです。